エレガント経営学

最新の経営学に関するトピックを新聞、ビジネス誌ビジネス書から引用し、女性経営コンサルタントの視点でわかりやすく解説、コメントしております。

★経営管理「人材管理」


人材をマネージする方法

人材をマネージするポイントとして3つを挙げることができます。

1.起業する人材を育てる

2.混沌に対処し、変化を尊ぶ

3.採用するなら、異業種で成功体験のある人



すべての業種、すべてのステージの企業で、この3つが当てはまるとは限らないかもしれませんが、急成長するベンチャー企業の社長さんは、頭に入れておくとよいでしょう。



1.起業する人材を育てる

社長は、どの社員にも、入社したその日から、「いずれは自分の会社を持つつもりでいてほしい」と伝え続けて、本当にそのように思うべきでしょう。

そして、「吸収できることをすべて吸収しなくてはいけない」と繰り返し説いていきます。。

それは、社員がいつの日か自分できちんと会社を立ち上げられるようにとの思いからなのです。

そんなことを言うと、すぐに辞めていく社員が増えるだけだと言われそうなのですが、事実はまったくの逆なのです。

社員は、この言葉に勇気を得て、会社にとどまり、働き続けるだけでなく、ここで学んでより良い、より革新的な仕事をするようになるのです。

会社のあらゆるレベルで迅速な決定ができるように、私たちはあらゆる社員の起業家精神を育てる努力をしていきます。

そうすることで、仕事はよりスピーディに進み、社員の間に説明責任を果たす意識も育まれていくのです。



2.混沌に対処し、変化を尊ぶ



社長は、できるならば、全体戦略とマーケティング以外のあらゆる部門で実質的に自分に代われる人間を置きましょう。

変化に対応するためです。

次に起きることによりよく対処するためなのです。

さらに、混沌や変化に上手に対処する他の方法は、あらゆるプロセスを体系化し、最もよい形で実践することです。

こうすることで、よりよい決定が下されるようになり、その場しのぎの決定が急速に減っていくのです。

さらに、素早くものごとを実行するために、ものごとをより効率的に、よりシンプルに、そして断固たる姿勢で行っていきます。

そして、プロセス、実績を常に、評価し、分析し、さらに効率を上げるために、パフォーマンスを数量化して

その細かいところまで容赦なくモニターしています。



3.採用するなら、異業種で成功体験のある人

人を採用するとき、特にベンチャー企業では、まず、相手の働く姿勢と労働観を重視しましょう。

知識とスキルはその次なのです。

余裕が少しでもあれば、同じ業界で働いていた人は採用せず、何の前知識を持っていない人を手に入れ、自分たちのやり方でトレーニングしていきましょう。

ベンチャー企業で雇うのは、若くエネルギッシュでクリエイティブで、とめどなく好奇心のある人。

そういう人材は、あっという間に情報と専門知識を吸収するのです。

自分が何を知らないのかを分かっていないので、彼らは新しいことにトライし、他業界のものごとを私たちの業界に応用しようとするのです。

ある業界でうまくいっていることを、別の業界で応用できるよう、自分の社員がそういう行動が取れるように育てていきましょう。

 


いかかでしたでしょうか。

ベンチャー企業での人材をマネージするポイント3つに絞り紹介しました。



こちらの内容は、

「世界一シビアな『社長力』養成講座」という本から抜粋させて書かせていただきました。

私自身、この本から色々学ばせていただいていて、自社の経営やクライアントへのコンサルティングにおいて、実践させていただいています。

社長・経営者必読書です!

http://www.elegant-brains.com/wp/shacho