エレガント経営学

最新の経営学に関するトピックを新聞、ビジネス誌ビジネス書から引用し、女性経営コンサルタントの視点でわかりやすく解説、コメントしております。

★士業経営「会計事務所」


会計事務所は経営を知らない!?

公認会計士や税理士は、会計のプロであり、経営のプロではなのか、

と思われている方も多いかもしれません。

実は、公認会計士、税理士は、決して経営のプロではなく、会社経営に詳しい、得意な人の方が少ないくらいなのです。

そして、自身の会計事務所の経営や、営業、マーケティングに悩まれているかたも多いのです。

なぜかというと、公認会計士や税理士はあくまでも専門職なので、ひとつの専門に特化した深い知識を持っています。

一方、会社を経営するには、様々な要因、状況を把握して、総合的にプロデュースする能力が必要となってくるのです。

つまり、会計士や税理士などの専門職の人と、会社を経営する人とでは、違う能力が求められていて、違う観点が必要なのです。

さらに、日本の場合、会計士や税理士などの国家試験に合格するためには、膨大な量の知識、法令などを暗記しなければなりません。

試験のボリュームが膨大で、合格率も低いので、仕事と試験勉強を両立させることが難しく、試験に合格するまでは何年も、仕事をせず、試験勉強に専念する人も多いのです。

結局、試験に合格して資格を取得しても、同い年の人より社会人経験も少なく、また企業で働いたこともない人も多いので、企業での実務経験もなく、実社会での経営というものを知る機会が著しく少なかったりするのです。

あと、試験勉強や暗記が得意で試験に合格したけれども、営業や人との関わりを持って働くことがそもそも苦手という人も結構いるのです。

そういった専門職体質の人は、自分の本業に専念し、会計事務所の経営、マネジメントは、そういうことが得意な人に任せる、分業体制にした方がよいと思います。

さらに、経営者のかたは、自分の顧問税理士や会計事務所に対して、決算や税務申告だけでなく、経営コンサルティングやアドバイスのようなものもしてほしいと思っている方も多いかもしれません。

しかし、こういった事情なので、経営が分かって経営アドバイスをしてくれる会計士・税理士を探すのは、難しいかもしれません。

 


いかがでしたでしょうか。

公認会計士・税理士は、会計のプロではありますが、経営のプロではないのです。