★税務「税務申告スケジュール」
「意外と知らない支出とは」
会社を経営していく上で、キャッシュフローの管理が一番重要です。
キャッシュフローが常にプラスになっていれば、経営は回っていくと思います。
キャッシュフローをプラスにするために、入金側に注目し、売上を増やそうと努力をしているのではないかと思います。
一方、支出側(出金側)のほうは、忘れがちになってしまいます。
従業員への給料、家賃・光熱費、原材料費などの費用の支払いの他に、
いったいどんな支出が発生しているのでしょうか。
新規開業白書によると、
開業前に知らなかった支出の内訳は、以下のとおりの統計になっています。
【開業前に知らなかった支出の内訳】
◇源泉徴収した所得税・住民税
◇健康保険の事業主負担
◇厚生年金の事業主負担
◇機械・土地・建物にかかる固定資産税
◇消費税の納付
これを見ていただくと、社会保険料の会社負担分と税金とに
大きく分けられます。
さらに、社会保険料と源泉徴収税は、会社員ですと、給料から天引きされるものなので、企業側で支払いの処理をしているとは気づきもしなかった人も多いはずです。
一方、税金のほうも、法人税ぐらいは知っていても、さらに消費税、固定資産税があって、それぞれの税金はいくらぐらい支払わなくてはならないのか見当がつかないかと思います。
税金の具体的な計算や申告は、税理士さんにおまかせするのがよいかと思います。
しかし、経営者・社長は、あらかじめ、月々のキャッシュフローを予測するために、それらの税金のおおよその金額、納付日は知っておきましょう。
●法人税の申告期限(申告書提出、納付)
⇒決算日から2ヶ月以内
※3月決算の場合は、5月31日が申告期限です。
●消費税の申告期限(申告書提出、納付)
⇒法人税と同様、決算日から2ヶ月以内
⇒個人事業主の場合は、3月末
※3月決算の場合は、5月31日が申告期限です。
●固定資産税の納付
⇒6月(第1期)、9月(第2期)、12月(第3期)、2月(第4期)
いかがでしたでしょうか。
いきなり税金の話で少し、頭が痛くなったかもしれませんが・・・
経営者は、細かい税金の計算方法を知っておく必要はありません。
しかし、将来のキャッシュフローの予測をするために、あらかじめ、支払わなくてはならない支出を知っておかなければなりません。
そうすれば、資金がショートする前に、あからじめ、対策を打つことができますよね。