エレガント経営学

最新の経営学に関するトピックを新聞、ビジネス誌ビジネス書から引用し、女性経営コンサルタントの視点でわかりやすく解説、コメントしております。

★経営分析② 安全性の分析

安全性の分析


資金の状況から企業の支払能力を見て判断します。

1事業年度の資金の収入(調達)と支出(運用)の状況(フロー)は、「キャッシュフロー計算書」をみればわかります。

事業年度末の資金の調達と運用の状態は、「貸借対照表」をみればわかります。

会社の倒産は、資金不足によって起こるものです。そこで、様々な観点から資金の状況をみることにより、経営の安全性を分析する必要があります。

資金の収入は、
売上・受取利息など通常の営業活動から生じた「経常収入」
と、
借入などの「経常外収入」
に分けられます。

資金の支出は、
仕入・人件費・支払利息などの「経常支出」
と、
借入金の返済などの「経常外支出」
に分けられます。

経常収支比率100%以上(経常収入が経常支出を上回る)であれば、”安全”です。

資金収支の状況は、上場企業であれば作成する有価証券報告書の中の「キャッシュフロー計算書」をみれば、把握できます。

資金調達をみる場合、他人資本(負債)と自己資本(資本)を区別する必要があります。

「貸借対照表」では、資産が「資金の運用」をみるもので、負債・資本が「資金の調達」をみるものです。

短期の支払能力をみる場合は、当座比率100%以上(当座資産が流動負債を上回る)であれば、”安全”です。