中国の美肌
昼休みエステ
中国の人々は、男性も女性も色白であることを好む。
その上、女性は「美肌」へのこだわりが非常に強い。
昔から肌に良いといわれる食べ物や飲み物を積極的にとる一方、最近はエステを利用する人も増えている。
そんな流行に敏感な上海女性の間で人気が高まりつつあるのが「昼休みエステ」だ。
日本の大手化粧品会社が昨年、上海市中心部の繁華街に開業したエステルームは、平日の正午から午後2時ごろまでは予約が特に取りにくいという。
退社後の時間は別のことに使いたいと考える働く女性が、昼休みの時間を有効利用しようと殺到するからだ。
料金は1時間で230元(約3,300円)。20代女性の月給が手取りで2000元前後なので、決して安くはない。
だが、お金に余裕があれば毎週、なくても2週間に1度は通うという人が多い。
彼女たちは普段はすっぴんか、かなりの薄化粧で過ごす。
お金と時間に労力を惜しみなく注ぐのは、すっぴんでいられる美しい肌をいつまでも維持するためかもしれない。
『2006年7月13日 日本経済新聞 世界の話題 より抜粋』
【コメント】
中国人の女性、特に上海に住む女性は、ほとんど働いていて、忙しく、時間がないのだそうです。忙しい働く女性の為に、手短でリーズナブルなエステが流行りそうです。
ただし、エステに通っている女性は、かなり少数派。中国は、美容業界にとって、これから開拓していく市場なのです。