オリコンCSランキング
ネット広告に活用
病院・エステもランキング
閲覧数に応じ企業から徴収
オリコンは7月下旬から、音楽人気ランキングなどで有名な「オリコンランキング」のノウハウを活用して、ネット広告事業を始める。
約1万人に聞き取りした顧客満足度の高い企業のランキングを、業界ごとにインターネットサイトで公表する。ランキングから当該企業のサイトに接続できるようにし、閲覧ごとに企業から数百円の広告収入を得る。
オリコンが運営する情報サイト「オリコンスタイル」内で始める。
まず、病院、転職派遣、英会話学校、結婚紹介、エステの各業界について、顧客満足度(CS)が高い企業を「オリコンCSランキング」として24日から掲載する。
同ランキングは原則、各業界の利用者1万人を対象に「サービスの質」や「従業員の対応」「コストパフォーマンス」などについて聞き、点数の平均値を順位化する。
小池恒社長は「消費者の関心は高いが、サービスの違いを判断しにくい業界を選んだ」と話す。
同ランキングにネット広告を組み合わせて事業化する。ランキング内に当該企業のサービス概要やキャンペーン情報などを掲載。閲覧者が広告を入り口に当該企業のサイトを訪問すると、1回300~400円の広告料を受け取る仕組みにする。
「ランキングは広告を出さない企業であっても公平に算出する」とのこと。
『2006年7月12日 日本経済新聞 抜粋』
【コメント】
利用者1万人の統計によるデータは、確かに客観性は増して、サービスの評価になりうるとは思いますが、そもそも、顧客満足度は、それぞれ個人によって違ってくるもの。その人の価値観によるものだと思います。
客観的なデータがあることにより、悪いサービスを受けることはある程度避けることはできますが、より自分の求めているサービスを受けたいのなら、自分自身で開拓していく力が必要だと思います。顧客がかしこくなっていかなくてはならないと思います。
質の高いサービスを提供しているところには、質の高い顧客が集まってくる。サービス業の競争がますます激しくなっていきそうです。